見ぬ世の人を友とす

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ことわざの「見ぬ世の人を友とす」とは、書物を通じて出会ったことのない古人(昔の人)との交流を意味し、古典に親しむことの例える言葉だ。私はそこまでの古い本は読まないけど、やはり先人の教えに触れたくて、それなりに遡って楽しんでいる。1冊の本を通じて筆者の人柄や生き様、伝えたかったことなどを知って、あれこれ思いにふけては面白さを堪能していく。そして、人はいつの時代も同じようなことを起こしやすい。本質は何も変わっていないのだと悟らされる。なぜなら人生は思い通りにならないことだらけ。みんなそれに振り回されながら生きている。だから少しでも生きるためのヒントを求めて古典を学ぶのだろう。

ちなみに私は成功した人の真似をしても仕方がないと考えている。これは上手くいった人の体験談を読むと、何があってもへこたれなず、猛烈に努力する魂の持ち主たち。だからこそ一番のポイントになる運に恵まれて成功している。そう、みんな誰でも同じくらい頑張っているのだ。けれど最後は得ようと思っても得られない時の運によって結果が大きく左右される。神様や仏様にお願いしてもなかなか叶えてもらえない。つまり、誰かの真似をしたところで偶然の産物を手にすることはできないのだ。

それよりも人の失敗こそが大きな学びだ。これは未来になっても変わることはない。過去の人の失敗から学ぶ気持ちがあったら、同じようことで失敗する可能性は低くなる。ポイントで注意することに気が付くようになり、視野を広くした発想を持つことができるはずだ。世の中の価値観なんて、あっという間に変化していくもの。二匹目のドジョウをねらっても仕方がない。人それぞれ自分しか歩めない道の上に立っている。その道を先人たちの教えを鑑にしながら、運が来るまで情熱を燃やして歩んでいこう!