友情

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「若いときの友人もすばらしいが、老境に入ってからの友人は、なおすばらしい。若い時は何でもそうだが、友人があるのは当たり前だと思っている。老境に入れば、友人をもつことの深い意味が分ってくる」という名言がある。

つい最近、30年来の友人から電話があった。おおー、ひさしぶり!ところでなにごとかと思ったら、私が若い頃に出入りして都会の画廊のことだったので、記憶をたどりながら間違えないように答えた。それにしてもよく覚えていたなあ。まあ、お互いに青雲の志があった時代で、美術へ対して真っすぐ生きていた。ちなみに、友は私の美術の師匠と言うべき人物。いろんな美術を教えてくれて、視野を広げてくれた恩人でもある。

そして、現在もSNSにアップする文章を読んでは勉強させられる。天職だと言える美術専門家になって、より文面は鋭さを増していくばかり。いつも学ばしてもらい、感性を刺激されていく。そう、今も昔も何も変わっていない。もし、変わった点があるとすれば、それぞれの立場は違うけど、美術に属するもの同士として、絆が深まったことだろう。若い時より、さらにフラットな関係で会話を楽しむことができる。いつの日か、その功績を披露するために講演会を開きたい。恩返しのためにやらなければならない宿題だ。頑張ろう!