真っ黒な

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アンパンマンのテーマソングは『なんのために生まれて、なんのために生きるのか』というのですが、実は僕はずいぶん長い間、自分がなんのために生まれたのかよくわからなくて、闇夜の迷路をさまよっていました」という、やなせたかしの名言がある。

先日、ひさしぶりに天然キャラ100%の若い絵描きが予告もなくやって来た。しかし、あいにく出掛ける用事があったので、わずかな時間しか会えなかったけど、背中の真っ黒なオーラが以前より濃くなっていて、真面目にやっていることは一目瞭然だった。いわゆる自己評価の甘い人が増えている時代に、プロの世界は厳しいと覚悟しているから、少しくらい上手くいっても喜んだりしない。どんなに頑張っても不安しかなく、失敗は隠さずに真摯に受け止めている。嗚呼、なんて一途な若者。真っ黒なオーラは素晴らしい影であって、未来に光り輝かせるための名わき役なのだ。どうかこのまま夢を持ってやり続けることを期待している。若い時の苦労は買ってでもやっていこう。