夢を語る

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NHK朝ドラ『おかえりモネ』。昨日の放送では五輪選手選考会を目前にした車いすラソンランナー鮫島に、ヒロイン百音はもう一度感覚を信じて走ることを提案するが、伸び悩んでいるからこそ、徹底したデータ主義でやりたいと反発されて困惑する。そこで、サポートする百音の勤める民間気象会社のメンバーに、次のように胸の内を打ち明ける。

鮫島さんはレースを楽しむタイプだと思います。駆け引きとか、勝負とか、そういうのが好きで・・・、負けるもんかって、土壇場で力を発揮する。過去のデータや未来の予測は大事です、科学的根拠も。でも、準備万端に整えたら、その先はなんか本人の爆発力とか、楽しいと思う気持ちとか、そういうものが勝負をわけるじゃないかと感じました。

このセリフで言いたいのは論理より感覚を信じるべきだということ。なぜなら、人はどんな時も夢を追い求めていく生きものだからだ。こんなふうにして幸せなになりたいと願い、こうありたい、明日はそうなれるかもしれないなど、自分らしい夢を追いかけるからこそ、困難を乗り越えて頑張ることができる。具体的な数値ばかりを求めていると、いつの間にか夢がなくなり、ただ機械のように動き回っていくだけ。例え栄冠を掴んでも好記録を出しても、棚からぼたもちくらいの感激しかない。勝ち負けよりもワクワクできることが大切だと言いたいのだと思った。