備えあれば患いなし

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「私がスポーツ気象に力を入れようと思ったのは、情報の活用が大きな成功を生むという体験をみんなに知ってもらいたかったから。情報を得て的確に予想して行動すれば、喜びや幸せが手に入る。人はもともと、ずっとそうやって生き抜いてきたんですよね、どこにでも・・・、それで未来をよくした。気象情報は未来をよくするためにある」というのは、NHK朝ドラ『おかえりモネ』のワンシーンのセリフだ。

たとえば、ある日いつもと同じ道を歩いていたら、突然、何かがあって見たこともない風景になったとしよう。いきなり目の前の慣れ親しんだ通りが一変してしまう。しかも持っている通信機器は、電波が届かないから役に立たない。どうしようもない状態になった。こんな時にできることと言えばたったひとつ。自分自身のあらゆる経験をもとにして、もっとも生き残る確率の高い方法を見つけ出すこと。このピンチを脱出するために、手持ちの情報をすべて投げ出すしかないのだ。

そして、こうなってしまって初めて、もっと学んでおけばよかったと思うはず。常日頃から様々なことに興味を持って、積極的に情報収集しておけば、最善のアイディアが浮かんだと考えるだろう。つまり、備えあれば憂いなし。これまで大丈夫だったから、これからも大丈夫だと思わず、頭の片隅に防災への意識を持つことが大切になる。近年、地球温暖化の影響で自然災害が猛威を振るう。私たちの生活はいつ何が起きて不思議でない。だからこそ、上記のセリフが心の奥まで響いて身に染みていった。