壁は自分自身だ

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数年前、コロナ渦になる前から山口の美術界は新陳代謝が活発化している。次々に新しい人材が元気よくあらわれて、これまでにいないタイプが台頭し、ローカルにありがちな停滞感を払しょくしてくれる。もちらん、伝統的で素晴らしいものは相変わらずのまま。馴染み深く親しまれたものには安心感がある。しかし、そればかりを重んじれば、だんだんと斬新さを失って、ありきたりさを感じてしまう。時代の流れに感じて変化を取り入れなくては、創作として魅力が薄れるから柔軟さがポイントになる。

おそらく、これからの美術は社会とともにさらに変化するはず。さまざまなことが淘汰されていき、新たに再構成したものが出てくるだろう。だからこそ、固定観念の殻を破っていくこと。常識や知識の壁を乗り越えていくことが大切だ。ワンパターン化していると感じたら、新鮮な空気を取り込むようにする。新陳代謝することを意識して、錆びついたものを洗い流していく。つまり、壁は自分自身だ。好奇心が活発化してこそ、豊かさはアップデートできる。小さな才能の破片に期待すれば、どこでギャラリーをやっても、同じように楽しめると信じて、今年も頑張っていくつもりだ。