超絶技巧

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昨日の午後イチ、今年になって初めて吉村大星君がやって来て、あれやこれやと美術について語り合う。とはいえ、いつもと同じようなことを話し合ったのだが、そのたびになにか新しさを感じるのは、会うたびに共有するものが積み重なって、どんどん豊かな話題になっていくからだろう。
ちなみにここ数年は大星君に教わることばかり。彼は積極的に感性のアンテナを立てて、意欲満々に見聞を広めようと努力している。とても熱心で勉強家だ。対するこちらはやはり年齢には勝てず、年々飲み込みが悪くなって、理解できないことも増えている。しかし、それでは烙印を押されてしまうので、最低限の知識は必要になってくる。そんな迷える私に丁寧に教示してくれる、心やさしい知恵袋にただただ感謝するのみだ。
ところで、4月16日(土)から5月29日(日)まで、北九州市立美術館分館で、大星君の父の展覧会が開催される。東京ステーションギャラリーを皮切りに全国8か所巡回した中で、私にとって一番近くで観られるチャンスがやってきた。「学べば学ぶほど、自分が知らなかったことに気づく、気づけば気づくほどまた学びたくなる」という名言のように、作品を面白さを知るための最良の手段は、何度でもその作品の前に立ち、たっぷりと鑑賞することが大切になる。しっかりと目に焼き付けてくるつもりだ。