バズる

今更ながらの話しにはなるけど、ずっと前から世の中はSNS全盛時代。フェイスブックツイッター、インスタなどなど、ネットを通じたコミュニケーションは、世界中の人々の生活に溶け込んでいる。いつも友だちや近しい仲間たちと繋がって、タイムリーな出来事や最新の話題に触れていきながら、数多くの情報を収集しては楽しんでいる。良くも悪くもいろんなことを知る機会が与えられるため、極端に言えば、まったく外出しなくても新しい見聞をアップロードできるだろう。

ただし、これらのメカニズムを頭で理解してはいても、それを実際に有効に活かすことは簡単なことではない。自分自身で何かをする時にお知らせを発信したところで、元々あった人間関係を中心に周知されて、それ以上の情報の広がりはなかなか厳しかったりする。そんな大きな波及効果を期待できることはほどんどない。よく知らない誰かの情報にはフィルターがかかるので、どうしても疑いの目や違和感が生まれて、注意深い行動をするようになってしまうのだ。

それゆえ、このたびのイラストレーターのりおた君の広島個展の盛り上がりは素晴らしい現象だ。なんだかんだ言っても初めて作品展を開く場所で、いくら顔の広い彼でも友人知人の数には限界がある。そんなアウェイ感はどこにやら。大手メディアに好意的に取り上げられたこともあり、SNSではお墨付きがある安心感から、来場者などが次々にフォローしてくれて、飛躍的に知名度が上がり話題になっていって、バズるという言葉を頭だけではなく、実際に全身で体感させてくれた。この勢いのまま後半戦も賑わうことを祈る!ぶちすごくなろうぜ!