創意工夫

創意工夫とは、これまで誰も思いつかなかったことを考え出し、それを行うためのよい方策をあれこれ考えること。いいアイディア、適切な手段、上手い方法を求めることで、素晴らしい創造力が生まれてくる。ただし、創意工夫さえをすれば、必ず良いものに得られるかと言えば、なかなかそういかないから厄介なのだ。いくら努力して頑張っても、さっぱりの時はさっぱりで、何も浮かばなかったりする。つまり、最善の創造力とは、創意工夫していくうちに、偶然的に生まれてくるもの。ひとつひとつ丁寧にこだわる中で、新しい発想や世界観が生み出されていく。例え大した能力がなくても、可能性を信じて根気強くやれば、豊かな創造力と巡り合えるかもしれない。

ところで、先日まで個展を行っていたミヤジスズカさん。1年余り前に企画が決まってからは、もの凄い熱量で作品制作に取り組んでいく。ひとたび個展をやるのだと決めたのなら、事あるごとにいちいち迷っている暇はない。彼女はただひたすら夢中になって取り組み、今できることはすべてやり切ってくれた。私が想定していたよりも遥か上の高いエネルギーで、自分自身の創造力にチャレンジしていったのだ。その成果については、性急に答える必要はない。才能の片鱗を感じることができたから合格点でいい。創意工夫することの重要さがわかったのだから、それだけで十分に成長したと言えるだろう。自分自身ができる最高の創作を目指し、やるべきことをきっちりとこなしいく。これからも何があろうとも挫けずに作品制作に精進していくことを期待している。