我思う故に我あり

どんな人でも、自分自身の人生について書き綴れば、一本の小説が出来上がる。なぜなら、みんな自分にしかない人生を歩んでいる。それをそのまま文章にすれば、読み応えのあるものになるはずだ。
しかし、現代のような情報過多の社会にいると、知らず知らずうちに流されて、自分という存在が見えにくくなる。次から次に新しい情報に触れていくと、立ち止まって深く考察する力が落ちて、いつの間にか考えているふりをするようになる。
いつでも情報は得られるという慢心から、知っていることと知らないことへの境界線が曖昧になり、今何を学ぶべきなのかがわからなくなってしまう。そうやって自分の頭で考える力が失われると、プログラムで動くロボットのようになるだろう。
 だからこそ、我思うゆえに我あり!みんなたった1度の人生を満喫するために、自分という人間を深く掘り下げてみよう。一見は普通のように見えても、十分にドラマが存在している。それが人生というもの。もっと自分の人生に関心を持って、自分の頭で何がいいのか、何が面白いのかを考えて、独自性のある素晴らしい小説にしていこう。