先週まで開催していたTシャツ展には、プロを目指す人が多数来店したので、そのたびにコミニュケーションを図ってみた。すると、ほとんどの人から「どういうことを勉強すれば能力が上がるのでしょうか」という究極の質問を頂戴する。ハッキリ言って、そんなことがわかれば、誰も苦労することはない。ただ、それをそのまま言ったら身も蓋もないので、私なりに「日常生活の中に学びを見つけることが第一」という持論を述べた。
いわゆる美術館で鑑賞するとか、美術学校で講義を受けるとか、とにかく美術に関わることが勉強で、それ以外は勉強じゃないと区別されやすい。しかし、実際はネットで閲覧しても、ただのテレビ番組を見ていても、はたまた普通に生活している時でも、ちょっとした瞬間に学ぶべきものと出会うチャンスばかり。つまり、それまで気づかなかったことを発見するのみ。思わず「あー！」と驚いてしまうことは感動である。常識に固執することなく、創意工夫しながら新しい感覚を探っていくこと。24時間、眠っている時の夢も活かせるように、どんなことであれ学びする意欲が大切になるのだ。
