若い力

昨夕、都内の美術大学で創作に取り組む大学院生が帰省の合間を縫って会いに来てくれた。そして、のっけから有り余る若さを前面に押し出し、とてもエキサイティングな美術談義を繰り広げることになる。とにかく、何を聞いても具体的なイメージが湧く答えばかり。いろんなことを積極的に観たり触れたりしながら、見識や感覚を広げるように努力したことで、1年前に会った時とは比較にならないほど立派に成長していた。
これも美術家として生きると決めたことが大きい。松陰先生が唱える「志定まれば、気盛んなり」は本当だ。自ら海外へ飛び出そうと派遣助成を調べることをはじめ、たくさんの国を行き来するために他国語を学び、もちろん独自性の高い作品制作にも怠りはない。つまり、若く恐れを知らないからこそ、肯定的なエネルギーが湧き出し、我武者羅に行動していけるのだ。どうかその決意が七転び八起きで実現できることを期待する。