イノベーション

岡本太郎の名言に「自分に能力がないなんて決めて、引っ込んでしまっては駄目だ。なければなおいい、今まで世の中で能力とか、才能なんて思われていたものを越えた、決意の凄みを見せてやる、というつもりでやればいいんだよ」がある。
その昔の美術界には「才能がないんじゃないの?」と一刀両断する人たちがいた。まだまだキャリアが浅く、未熟なホープを見つけては、評価されてないことを理由に、難癖をつけて喜ぶ面倒くさい人たちだ。これは当時の美術界がとても閉鎖的で、新しい世界観を感じさせるものは排除され、既存の価値観以外は認めようとしなかったから。保守的で若者の伸びる可能性を想像できない残念な人たちが蔓延っていた。
あの頃に比べたら今はかなり自由。グローバル化がどんどん進んで、国内だけの評価では説得力に欠けたり、また、SNSを使って情報発信できることで、一定レベル以上であれば世に出やすくなった。名誉は得れないかもしれないが、収入はそこそこ手にすることができる。だから、大事なのは美術家になりたいかであり、そうなろうと決意して努力すること。どんな時も諦めず、前向きに努力すれば、チャンスにめぐまれるだろう。