一朝一夕

先週、遠方の友人から電話があり、偶然知り合った美術団体の方に若い出展者をSNSを活用して増やしたいため、そのノウハウを求められたけれど、さっぱりの手がかりなしでなので、何か知りませんかと尋ねてきた。
ちなみに美術団体とは、公募で集まった作品を審査して入賞入選を決めるだけでなく、そこでキャリアを積んで評価が高まれば、ピラミッド構造の序列が上がって高い地位に就くこともできるので、切磋琢磨しながら創造力を向上させる組織として、昭和時代は多くの美術家が門戸をたたいた。しかし、平成になってから美術界は様々な面で変化が起きて、個人で創作活動しやすくなったことで、美術団体へ応募する人は減り続けている。
だから、小手先のことでは何も変わることはない。例えSNSを取り入れたとして効果は一過性。それよりも美術団体の過去の歴史などを、同時代の出来事と絡めながらマンガでオープンに伝達すると、わかりやさから親しみを持ってもらえる可能性がある。また、若い人の意見を取り入れて、新しいカタチを模索して創り出すことが大切だと持論を述べて、一筋縄ではいかぬことを理解してくれた。