苦労を買う

岡本太郎の著書に「私は、人生の岐路に立った時、いつも困難なほうの道を選んできた」という名言がある。
どうしても好きでやりたいことだったら、苦労することは厭わないで頑張っていける。たとえ、どんなに厳しい試練が待ち受けていても、自ら引き受けて臨んだことだから苦労ではない。言い換えれば、苦労したくないと思うことなら、結局のところ、それほど好きなことではない。本気で好きになったことなら、なにがなんでもやると意気込み、すべてのことは肥やしだと考えるだろう。
だからこそ、若い時に苦労することを避けてはいけない。身心ともにエネルギッシュな時代は、苦労することに耐えられるスタミナがある。若い時に楽な手段や要領よくやろうとするより、あえて苦労の多いことや人の嫌がることをした方が、幅のある豊かな人間力を養っていける。つまり、好きなことで成したいのなら、楽なことには目を向けず、いばらの道を歩むことが大切になるのだ。