好きこそものの上手なれ

美術家になれる人って、どんな人を言うのかな?よく世間では美的センスがいいとか、感性が豊かだとか言われている。だけど、その根拠はいまいちよくわからない。おそらく、手先が器用で発想が自由で表現力豊かというイメージが根強くあるから。それらが一生上手く使っていきそうな人に、美術の才能の持ち主で適性があるとするのだろう。

実際に美術家になれたのは、ごく一部に天才的な人はいるものの、大多数の人はこつこつと努力を積み重ねながら、美術と向き合って生き抜いている。どうやれば作品がもっとよくなるのかを問い、創作へ自分を突き動かす原動力にし続ける。自分の創造力で自分なりに表現できるようになれば、職業として成り立つ力量があると言われるはずだ。

イラストレーターのコサカダイキ君。彼は美術大学などで専門的に学んだことがない。それどころか小中高校で一度も美術部に所属したこともない。ただただ絵を描くことが好きで、細切れの時間に絵筆を取っていただけ。少しでも上手くなりたくて、可能性の芽を育てていった。楽しいを探求していたことが、いつの間にか実を結ぶことになる。やはり好きこそものの上手なれ。楽しむものにご褒美がある。