まける練習

相田みつをの言葉に「柔道の基本は受身。受身とはころぶ練習。まける練習。人の前にぶざまに恥をさらす稽古。受身が身につけば達人。まけることの尊さがわかるから」がある。

この世の中、自分が思ったようにならないことだらけ。夢はそうそう簡単には叶ってくれない。何かを成し遂げようと挑戦すれば、右を見ても左を見てもライバルばかり。ちょっとやそっとで抜きん出ることはない。しかも、ライバルたちと競い合う前に、自己の未熟さと真摯に向き合い、それを克服していかねばならない。いろんなことに打ち勝っていく必要がある。だから、その過程で何度も負けを味わ合うことになるだろう。

つまり、勝つことより負けることが人生の基本だと考えた方がいい。人前で恥をかくことは当たり前。失敗しても反省して堂々と生きることが大切だ。例え挑戦して上手くいかなかくても、致命傷を負わないように受身ができれば、再び立ち上がって取り組めるはず。失敗しても成功への試金石だと前向きに捉えたらいい。人生は修行の連続だと謙虚に考えれば、あらゆることが学びになってくる。失敗は成功への道標になるのだ。