辛抱する木に花が咲く

サッカー日本代表元監督の岡田武史氏の著書に「運やチャンスというのは誰にでも同じように巡ってきていて、それに気づいて掴むか、掴み損ねるかのどちらかなんですよ。たった1回の『まあいいや』によって運を掴み損ねて勝てないかもしれないんです。僕はそれが嫌なんです」という言葉がある。

いわゆるチャンスの到来を待っていたところで、都合よく向こうからやってくることはない。日常にある小さなきっかけを捕まえて、こつこつ努力して大きく育てるしかない。言い換えれば、チャンスの種と出会わない人はひとりもいない。ただ、それに気づかずに簡単に手放してしまう。いずれ花が咲く日まで辛抱することができないのだ。

つまり、幸運を掴むチャンスとは自分自身で創り出していくもの。たしかに偶然に出会うこともあるけど、前提条件として夢や目標がなければ、目の前を儚く通り過ぎるだけ。故に、夢や目標を実現させたい強い決意がなければならない。いつでも掴み取れるようにできる限りの最善を尽くし、用意周到な状態に準備しておくことが大切になるだろう。