恩送り

昨日のクリスマスイブ、美術をはじめとして、演劇、音楽、映画など様々な文化芸術をこよなく愛し、それらが行われる場所で出会った老若男女問わず楽しく語り合って、創造的な世界の素晴らしさを広めて、山口市文化を縁の下の力持ちとして支えていたヌマさんが天へ旅立っていった。

嗚呼、まさに断腸の思い。胸の内の痛みをどんな言葉にすればいいのか見当たらない。実は母がギャラリーを開業当時からの常連さんで、美術について右も左もわからない時代に、絶妙な例えで噛み砕いて教えてもらった。話題豊富な人だから、次々に合いの手を入れて、感性を揺さぶってくれた。

だから、人生の恩人のひとり。もしヌマさんがいなかったら、この仕事はやってないだろう。含蓄のある言葉はいつもイマジネーションを刺激され、その甲斐あってこの世界で生き延びている。数数えきれないほどもらい続けた恩を受けたおかげだ。これからは恩送り。育てる側になって頑張っていく。これが育ててくれた人への恩返し。ヌマさんの魂を喜ばすことをやるだけだ。見ててください!合掌