鈍行

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実際の作品がなくても言葉で説明できれば一人前

この言葉は25年前に師匠だと仰ぐ某ギャラリーの方から教わったもので、

お客様へ作者のプロフィールや芸術性について説明するのではなく、

観たことも聴いたこともない作品でもお客様の持つイメージを膨らませながら

作品の本質を曲げずに伝えていく話術のことです。

デジカメやカメラ付き携帯が普及したため、言葉で説明するよりも作品を

写した画像を見せたがる人々が増えてきましたが、そういう楽で便利なものに

手を染めたら感動のセールスマンになれなくなります。

美術鑑賞って、自分の言葉探しの旅ですから鈍行に乗って景色を楽しみたいものですね。