これが世界の終わりじゃない。競技者はあきらめたらダメだ。
ハイレ・ゲブレシラシエ(前マラソン世界記録保持者)
宗兄弟、瀬古、中山、伊藤などなど、世界に通用するランナーが続々誕生し、
レベルが高くて走る世界の素晴らしさを心から感じてさせられたからだ。
近年、ケニア勢がダントツに強くなって、世界との記録は大きく引き離された。
また、日本の長距離陣は所属の実業団の意向もあって駅伝重視になり、
マラソンに力を入れなくなっている。
だからマラソンをやりたくてフリーになり、そして、優勝した藤原選手は
素晴らしいけれど、今の日本マラソンの問題を浮き彫りにしてきた
川内選手の勇気はもっと大きくて美しい魂を輝かせる。
たぶん、彼がいなくてはこの冬の男子マラソンは閑古鳥が飛んでいただろう。
話題を多く提供して盛り上げた一番の功労者。だけど、異端児は異端児のまま、
誰もが思いつかない練習をして、新しいランナー像を創り続けて欲しいものです。