四十にして惑わず

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美術家になるための本当のスタートラインは40歳なのかもしれない。それまでは生まれ育った環境や取り巻く人間関係など、本人の意志ではどうにもならないことで優劣が発生する。最初から恵まれている人は、その利を生かしてリードできるだろう。ただ我武者羅に熱い思いがあるだけでは上手くいくものではない。しかし、40年間の人生があれば、創作に必要なことはほとんど経験している。先天的な運不運の差が控除されて、後天的に努力したことが報われる。過去の経験を活用して未来にできる可能性を探っていける。つまり美術家とは近道のない世界。大器晩成なのだ。すべては自分の生き方が反映されていくもの。だからこそ日々に重みを感じ、すべてを成長の糧にしていきましょう!

■大西靖子 木版画の世界展 2018年3月3日(土)~11日(日) 11:00-19:00 3月7日(水)定休