およそ美術とは自分との戦いなのである。とにかく自分に勝たなければいけない。または負けないために変化していくことだ。こんなことを言うと世知辛いイメージを持たれるかもしれない。しかし、実際に自分へ挑戦するからこそ面白くなるし、日々の創作へのトレーニングにも耐えられるのだ。「別にそんなことはどうでもいい」や「楽しかったらそれでいい」という考え方では成長することない。いつの間にやらやる気を失い、観察力が散漫になって、余計なことに神経を尖らせる。
その道のプロと呼ばれている人は、自分らしい表現を求めるからこそ、あらゆる試練を真正面から受け止め、冷静に分析を行って課題を見い出す。変に熱くなったり、ムキになったりして、とんでもない方へ蛇行しない。とにかくプロに徹すると覚悟を決めているから我が道を進める。つまり美術家として生き延びていくことに価値をおいただけだ。自分が本当に正しいと感じたものを追求していく。創作には具体的な答えはない。人からどう思われるかではなく、これだと思うものを真っ直ぐに表現して、自分らしい創作で伝えていこう！
