インスタ映え

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ほんのちょっと前、近くの商店街周辺を歩いていた時のこと。建物の日陰に座り込む若者たちがいた。みんな揃っておとなしい・・・っていうのか、みんな揃ってそれぞれのスマホをいじっていた。どこでも見かける、よくある光景だ。その横をすたすたと通り抜けた後、ふと頭の中でこんなことを考えた。いつの頃から仲間と集まった大切な時に、しゃべらないことが普通になったのだろうか?どんな話題でもいいから何かを語り合って、情報交換や知識を刺激し合うなんて昭和のおとぎ話なのかな?。自分の気持ちを伝え合うことで内面にある人の魅力に気が付くもの。これでは狭まれた小さな世界に埋没するのかも。

昨年の流行語大賞になった「インスタ映え」。SNSのインスタグラムに写真をアップした際におしゃれに映える、見栄えが良いという意味に用いられる表現。今の時代、カメラの前で仲が良いポーズで友情を演じて、インスタ映えする光景が成立したら、実際は価値観を分かち合い、意志を通わせることをしなくてもよくて、友情を共有したような錯覚が楽しいのかもしれない。スマホは必要なことを記憶しなくても、すぐにその場で調べられる便利な道具。このことについては副作用を懸念していたが、それよりもその人らしい言葉も奪ってしまう、もっと大きな後遺症もありそうだ。このようなことが習慣になったら個性はなくなっていく。だから脱スマホは無理だけど、細切れの時間をスマホで潰さない。このことを意識して生きた方が良いと思っている。