美術品

イメージ 1

美術品を買う人の基本的なモチベーションは、「有名な画家の作品だから素晴らしい」や「モチーフがわかりやすく親しみやすい」など、人それぞれ欲しくなる理由は様々だ。はたまた作品の良さよりも未来に値上がる投資として所有したい強かな人もいるだろう。しかし、その一番の理由は自分だけのお宝を見つけて持ちたいということ。他の人から見たら石ころにすぎないものも、自分にしてみれば宝石に匹敵する価値があって、純粋に独り占めしたい気持ちが購買意欲をそそるのだ。

そんな美術品は興味のない人にしてみれば、買うことなんて贅沢なものだと思われがち。なぜなら衣食住の必需品のように生活に密接した関係がないからだ。みんなが欲しがるものは高値になるけど、それが本当に正しいのかどうかは、長い年月が経ってみないとわからない。つまり美術品の値段などはあってないようもの。一般人なら瞬時に適正な作品値段なんて判断することは難しい。自分なりに価値観を見い出すことができないと、ただただ噂レベルの話に流されてしまい、欲しくないものを買って後悔するだけだ。どんな人でも自分にしかビビッと来ない作品がある。裏を返せば、自分の合う世界を探すのが美術の面白さだ!だからこそ美術作品は愛される。その人にしかフィットすることのできない素敵な世界があるからだ。

■秋のミ・カ・ク展 岡本よしろう、岸透子、佐々木範子、原田優衣、松田淳 (五十音順・敬称略) 2018年11月3日(土・祝)~18日(日) 11:00-19:00 定休日 11月7日(水)、13日(火)、14日(水)