興味津々

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昨日の夕方、前日に観た小3だった中也少年が習字で半紙に書いた文字を、もう一度観てみたくなって再び中原中也記念館へ。ちなみにこの書は「枡 石 斗 升 合 勺 貫 匁 分 厘」の10文字を、5文字&5文字の2行にわけて書かれてあった。表現された文字にはまだまだ幼さがあるものの、それ以上に知性や品性の破片があって、未来で活躍する中也を十分に暗示していた。また、大人びた文字で書かれた「尋三 中原中也」にプライドの高さを感じ、怖いもの知らずで堂々としていた様子がうかがえてくる。
中也が海のものとも山のものともつかぬ時代のものにスポットを当ててみた。それ故にいくらでも勝手なことを妄想して、自分なりに仮説を立てて考えられる。ヒントになりそうなものを見つけては、そこから空想と想像を使ってイメージを膨らます。なにかを手掛かりにして、次のなにかを見つたら、興味や関心が広げていく。そして、純粋に対話するようなスタンスでいること。普通に会話する気持ちで触れていればいい。たとえ小さなことでも、中也という人物に興味を持てば、作品へ導入するための入り口になる。つまり、友だちになろうとすることが大切なのだ。それによって親しむことを持つに繋がり、最善の学ぶことの手段になるだろう。