ゆっくりと咲く花

詩人 坂村真民の言葉に「一難去ってまた一難。でも思えばこの難によって、念が鍛えられ、念の花が咲き、念の実が熟するのだ」がある。その意味は、さまざまな困難が続いていったとしても、そのおかげで心身はたくましく鍛えられ、ついには自分にしか味わえない人生になっていく。絶体絶命のピンチによって生命力が活性化していく。窮地に追い込まれても逃げ出さず、希望を失わずに努力すれば、実力以上と言えるほどの力が出てくる。辛く苦しい状況が火事場の力を目覚めさせ、新しい可能性を生み出すきっかけになっていく。
だからピンチはチャンスの始まりになる。上手くいかない時があるからこそ、それを乗り越えようと本気で考えていく。どうにかしなきゃと知恵を絞り、前向きに挑戦し続ければ、いつかしか壁を乗り越えられるだろう。その人らしい花が咲く日がやってくるのだ。それゆえに、自分自身を信じて頑張っていくこと。念ずるという字は「今」と「心」で成り立っているように、今日という貴重な1日に最善を尽くして取り組んでいく。あれこれと先のことばかり考えても仕方がない。今やるべきことだけに集中していこう。この境地に達することで心は柔軟になっていく。難の有る人生を肯定して「有り難うをモットーに創作してみよう!