授人以魚 不如授人以漁

老子の言葉に「ある人に魚を一匹与えれば、その人は一日食える。魚の取り方を教えれば、その人は一生を通して食える」がある。
人はついつい目先の結果や利益を得ることだけを考えてしまいやすい。そうではなく、長期的な視点からものごとの本質を見つめて行動していこう。にわか仕込みで取り繕ったところで、何かがよくなったわけではない。現実のやるべきことから一時的に避難したことにしかならない。
だからこそ、やりたいことのやり方を覚えて、その能力を活かす仕組みを創れば継続できるし、応用できるようにもなる。やり始めは大変かもしれないけど、型がしっかり身付けば、長い間には大きなものになるだろう。
 美術家もこの考え方とまったく同じこと。その場しのぎで何かをしていても実ることはない。どこまでも才能を育てるつもりで、いつも努力していく意欲が必要になる。つまり、一度何かを修得すればあがりではない。マンネリにならないために、新しいものを探し求めていく。創作へ取り組む意識と姿勢を永続的に正すことが大切になるのだ。