やってみせ

連合艦隊司令長官だった山本五十六の名言に「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」がある。
この言葉は、まず最初に自分がやってみて、こうしたら取っ掛かりができるはずと、やって得た経験値を合理的に伝えていくこと。そうすれば、おおよその進め方がわかるから、あとは関心を示せばしめたもので、そのまま上手くできることを信じるだけだという意味だろう。
ちなみに、私は私なりにやってみせているつもり。それは美術というモンスターと向かい合いながら、もっと刺激的な瞬間と出会えることを信じて、ただただ地道なことを繰り返すことができる姿勢だ。いわゆる感性と呼ばれるものは、すぐに悪くなりやすいデリケートなもの。ほこりが溜まったり、錆びついたり、とにかく簡単に感度は劣化する。そうならないためにやるべきこととは何か?その答えを常に探し求めていく。いろんな面々と美術談義しながらヒントを発見することを、全身全霊のパフォーマンスを先陣を切っているつもりだ。