夢を持ち続ける

近年、絵やイラストを描く仕事に就きたい人と出会う機会が増えている。これはデジタル機器を使って、以前より手軽に描けるようになったことや、SNSで作画や描き方などの情報が得やすくなったからだ。もし、その人が高学生ぐらいまでなら「夢を持って頑張っていけばいい。実現できると信じて努力あるのみ」と、無条件で背中を押す。また、20代以上の人だったら「何年後にはこうなりたいビジョンを掲げ、到達するために今やるべきことを具体的に取り組もう」と、檄を飛ばすだろう。

ただし、プロを目指して活動するのも、ひとつの生き方ではあるけれど、実際になれなかったとしても、好きでやっていることだから、楽しみで続けていきたいという気持ちで臨んで欲しい。そもそも一握りの人だけが職にして生きられる世界。夢を掴めない人の方が圧倒的に多くいる。野心を諦めて、趣味にすればいい。そうしてやめなかったら、時代は常に変わっていくから、巡り巡ってチャンスが来るかもしれない。こつこつ積み重ねたことを肥やしになる。豊かになった土壌に花は必ず咲くはずだ。