一般的に若く見られることは美徳されていますが、先日会った30代前半の美術家志望は
カジュアルな服装をして見た目は若かったけれども美術の話題をしてもひ弱で厚みがなく、
蒼いまま熟さない果実のような感じでした。
ただ、これは彼だけの現象ではなく、今の世の中は見た目が良ければ、中身や精神性は
二の次になっている風潮が問題にするべきことで、「安い」や「高い」、「儲かる」や「儲からない」など
目先の利益で行動する、安易な価値判断が蔓延しているからでしょうね。
ところで、昨日まで開催していた3人展に80代の著名な美術家T氏がお越しになられ、
新しさに挑戦していく若さに溢れた作品を鑑賞していただき、いろいろと質問をされるので、
てっきり作品を楽しまれているのだろうと思っていましたら…
と熱くなられて、制作意欲満々に元気よくアトリエへ向かわれました。
ちなみにこれこそが本物の若さなのでしょうね。