雑文

縁起

ここ数年、我が校区にはマンションが増えてきた。これも役所、商店街、文化施設、 病院、学校、塾などが揃っているからだろう。おかげでドーナツ化現象は止まり、 人口は増加。ただし、自転車屋さんは経営者の高齢化と安く購入や修理ができる ホームセンタ…

戸嶋由香展 Light My Way

美術家には資格のいらない。自分で自分を美術家だと言うのは自由だ。ただし、それだけでは不十分。自分の作品を創り続けて、作品を発表し続けて、今、自分が美術家であるんだという確信を求め続けなくてならない。美術家を志したからには、そこには終わりが…

発見

他を発見するということは、自分自身を発見することであるし、また他は発見されることによって新しい自己に目ざめる。ともどもに深まるのである。たとえば芸術の天地はそのエッセンスだ。誰でもが当たり前のこととして見すごしている世界に眼をこらし、瞬間…

顔 part2

パソコンのファルダを整理していたら8年前にイラストレーターの尾崎眞吾さんからいただいた鉛筆画の画像を発見。やっぱり今よりも若い顔をしているな。しかし、心は今の方がずっと若い。なぜならこの8年間は社会の変化は激しく、荒波の中を生きていかねばな…

だから想像しよう!

画像は今月の誕生日に若い美術家がプレゼントしてくれたイラスト。 作者とは学生だった時に知り合い、社会人になって実力が伸びてきている。 ある時、昨日は過ぎ去った思い出。明日はこうなっ..て欲しいと願う思い入れ。 生きていることを実感できるのは「…

そうめん瓜

12年前の春、お世話になっている先生の個展のオープニングが東京であった。 お人柄から参加者は多く、雰囲気をとても和やか。みんな想い想いに楽しんでいる。 私はお手伝いするつもりで動き回ったが、ほとんど必要なかった。そこで顔見知りの方々と談笑。 …

がんばるっちゃ山口!

昨年末、大阪市在住の絵本作家・長谷川義史さんに作品展を開催。 その時に「今シーズンも夢破れてサンガリアのトラキチに愛をください」 と、サインをお願いしたら、心良くイラスト付きでくださいました。 おお―、カッコイイ!ちなみにこの絵の投手はルーキ…

太郎語録

日本人に今もし欠けているものがあるとすれば、ベラボウさだ。 チャッカリや勤勉はもう十分なのだから、ここらで底抜けなおおらかさ、 失敗したって面白いじゃないかというくらい、スットン狂にぬけぬけした 魅力を発揮してみたい。 日本人の精神にも、そう…

発信

Do a Front(ドゥ-アフロント)の蔵田さんが昨年秋に自らプロディースして 開催した「アーキテイルズ 空間と物語をめぐる現代美術展」のカタログを 持ってきた。相変わらず元気がいい。 あの時も純粋な思い、生まれ育った場所から美術を発信させたい! 明…

親子二代

今年は早々に梅雨明け。太陽はとても元気で、燦々と照らしてくる。 夏生まれなので暑さは歓迎するのだが、来年は50歳になるからやはり注意しなければならないなあ。 そんなどうでも良いようなことを思いながら近くの商店街を徘徊していると、突然、「中野さ…

旅をしよう!

美術家って何だろう? この疑問は私がこれからもずっと付き合っていく宿題である。 いつの世も時代とともに価値観は変化している。 美術の世界もめまぐるしく変わっていく。 そのような中で、どのような生き方をすれば美術家になれるのだろうか? その答え…

お祝い

9年前の今頃、全身から青春が漂っている高校生がやってきた。 まったくの初対面。ただ、パッと見てわかるほど、珍しく真っ直ぐな若者だ。 なんとも素直なオーラが眩しい。平成の世の中になっても、まだ、自分で ありつづけるために意味もなく戦う若者がいる…

贅沢

「絵でしか表現できないこと、絵でしか伝られないことがある」。 そんな原点のような絵を観た。まったくの偶然というのか、たまたま訪れた 友人宅にさり気なく飾ってあったご子息の版画作品。 彼は特別支援の高校へ通う17歳。のんびりと人生を歩んでいる。 …

卵焼き

一昨日、防府市在住の画家・藤川章造先生の奥さまから手作りの卵焼きを いただいた。「お―、正真正銘おふくろの味!」。 生粋の面倒見の良さから独身の若い先生から教え子のお弁当まで賄っていた という伝説は間違いなく本当だ。論より証拠の美味しい卵焼き…

人間だ!

「本職などない。?どうしてもって言うのなら、オレは人間だ!」 と、熱く語ったのは岡本太郎氏。 自由で肩書きにこだわらない精神から生まれた言葉だ。 そもそも美術家は資格のいらない職業。誰でも挑戦できる自由な世界。 だから「自称」でも「他称」でも…

飛ぶ・飛ばない

一般的にプロ野球では息の詰まるような投げ合いは玄人好みで、歓声の沸く 華々しい打ち合いは素人好みと言われる。その理由はわかりやすさ。 ゲームの中にある必然性と偶然性をどれくらい見わけられて気づけるかどうか、 ファンの経験によって差が生まれる…

先日、お客様のお土産を買うために町内にある馴染みのお菓子屋さんへ。 店内に入れば甘い香りが漂ってくる。代々続くいているから子供の頃から 変わらない。そして、洋菓子も和菓子も奇抜さはなく質実剛健。すべてが 職人さんの作る頑固一徹さを瞬時に感じ…

19

日曜日、甲子園では虎の最強の新人・藤浪投手と二刀流へ挑戦する日ハム・ 大谷選手の黄金ルーキー対決。結果は3打席2安打と大谷選手に軍配が 上がったようですが、勝負では藤浪投手が勝ち投手になって意地を見せました。 お互い球界を代表する選手同士に…

わたれぬような河のむこうに のぼれぬような山があった 山のむこうは海のような 海のむこうは街のような 雲はくらく―― 空想が罪だろうか 白いがくぶちの中に そんな絵がある 谷川俊太郎「絵」 言葉にならないこと、言葉で形容できないこと、言葉にしたくな…

街頭で

大衆は、小さな嘘より大きな嘘にだまされやすい。 なぜなら、彼らは小さな嘘は自分でもつくが、 大きな嘘は怖くてつけないからだ。 アドルフ・ヒトラー 先日、商店街を歩いていたら、目の前に地元テレビ局の記者が現れて、 「日経の株価が15000円になりまし…

ニュース

月~金のほぼ毎日、午後8時45分から始まるNHKローカルニュースを見ている。 身近な話題を知ることはお客様との会話を円滑にできる元であり、景気の動向、 天気の予報、また、明るい話題は元気にさせてもらえて山口への愛着が深まる。 また、このくらい短…

チャレンジ

チャレンジしての失敗を恐れるな。何もしないことを恐れろ。 失敗が人間を成長させると私考えている。 失敗のない人なんて本当に気の毒に思う。 困れ。困らなきゃ何もできない。 自分の力の足りなさを自覚し、知恵や力を貸してくれる 他人の存在を知るのも…

カーネーション

人間はダイヤモンドだ ダイヤモンドを磨くことができるのはダイヤモンドしかない 人間を磨くにも人間とコミュニケーションをとるしかないんだよ チェ・ゲバラ 昨日、下関市菊川町で花を生産している中川君が予告もなくやって来て、 「ウチでつくったカーネ…

魚道

機会はどの場所にもある 釣針を垂れて常に用意せよ 釣れまいと思うところに常に魚あり オウィディウス 我が家の前を流れる一の坂川は、このたび河川工事をしたおかげで、殺風景な 水路から水の音が優しく聴こえてくる川へ改修され、ホタル護岸の造成、辺り…

良い仕事をするには休むこと レオナルド・ダ・ヴィンチ 本日、ギャラリーは祝日にも関わらず珍しくお休み。 GWは行楽地が賑わい、街中は静かになるので思い切って休みにしました。 しかし、午前中から溜まっている仕事をして、また、急に東京から帰省して…

ネコ

猫は、どんなに小さくても最高傑作である レオナルド・ダ・ヴィンチ いつも猫を愛されているF先生の奥様。病気の野良猫を見つければ、 すぐに動物病院へ連れて行き、自腹を切って支払った治療費は数知れず、 また、捨て猫を見つけては家で飼い猫にして可愛…

投票

昨日はミニ講演会の企画などを開催したため、朝からてんやわんや。 ことわざの「ネコの手も借りたい」なんて言いますが、ネコだけでなく、 犬やサル、キジなんかにも手伝ってもらいたかったです。 そのため、気になっていましたが、投票することができませ…

のんびりと…

美術は作品の雰囲気から伝わるものを心で感じる世界。それを言葉にして 表現できなくはないけど、無理矢理に言語にして語らない方が面白い。 ある日、突然、それが何かを言葉にできる時を待つ。そのくらいのんびりと こだわって付き合った方が楽しい。 それ…

ハナトトラ

お花をいただきました。Aさん、ありがとう! 思い起こせば、母上に連れられて初めてギャラリーへやってきたのは2歳の時。 そんなあなたも今じゃ立派なアラサ―になって、区立博物館で働いていますね。 どうか来年度に初めての企画展が無事に開催できることを…

品格

「品格」とは、お金で買えないものの1つ。どんなにセンスの良い服装を着たとしても、どんなに美しい言葉で話せたとしても、それだからって「品格」が良いとは限らない。「品格」は人の表面的な文化よりも内面的にある文化。目や耳や鼻じゃなくて、肌にじん…